史上最高のドライバー

エンジンは、SOHC、V型16気筒、4.36リットル、過給機つきで295馬力を発生しました(後に6リットル、520馬力)。


さらにポルシェは後のVWで行ったようにこのエンジンをリアに置き、VWと同じトーションバー独立懸架を全輪に採用しました。


最高速はそれぞれ、時速282キロと290キロです。


これはまだ中古車の情報なども満足に手に入れられなかった時代の話です。


750㎏フォーミュラのはじまった34年には、アルファ・ロメオにもまだチャンスはありましたが、36年ごろになるとドイツの両チームには全く歯がたたなくなりました。


フェラーリがフィアット社から引き抜いた(23年)優秀な技術者ヴィットリオ・ヤーノ設計のタイプBモノポスト(単座、31年)は、GPカーの典型として数多くの勝利をアルファ・ロメオにもたらしましたが・・・


34年以降、性能的にはドイツ勢とは格段の差があったのです(出力180馬力、最高速225キロ)。


しかしその劣勢なマシンを駆って、勝ち誇るドイツチームに一泡吹かせた男がいます。


史上最高のドライバーと言われるイタリア人タツィオ・ヌヴォラーリです。


750㎏フォーミュラ

"イタリアの名誉"は少なくとも1933年までは小ゆるぎもしませんでした。


しかし33年に政権についたヒトラーは、ムッソリーニの成功を指をくわえて見ているつもりはありませんでした。


そして彼が目をつけたのは、34年から施行されるGPレースの、いわゆる"750㎏フォーミュラ"(車体重量の上限が750㎏)でした。


ヒトラーの要請に応え、ダイムラー・ベンツ(DB)とアウトウニオンの両社は、画期的な技術内容をもったGPマシンの開発にとりかかったのです。


DB社のW25型のエンジンはDOHC直列8気筒、3.36リットル、過給機つきで300馬力を発生しました(後に3.99リットル、430馬力)。


ギアボックスはデフ(デファレンシャル。差動装置)と一体化して後車軸にとりつけられ(トランス・アクスル方式)、全輪独立懸架と、当時のいかなるGPマシンよりも進歩した内容をもっていました。


・・・いっぽうフェルディナント・ポルシェ博士の設計になるアウトウニオンPワーゲンはさらにざん新な内容をもっていました。


いつも中古車情報などをチェックしている人ならきっとこの話はご存知でしょうね。


"イタリアのためにレースに勝て!"

20世紀を代表するもう一人の独裁者・・・


イタリアのファシスト党をひきいるベニト・ムッソリーニも、自動車レースのサーカスとしての効用をよくわきまえていました。


北イタリアを舞台としたミッレ・ミリア(1000マイル)レース(1923~57年)は、うっかりするとイタリアの社会の機能の半分を麻痺させるおそれさえありましたが、あえてゴーサインを出したのもムッソリーニでした。


サーカスとしては絶好なイベントです。


1920年代半ばからアルファ・ロメオ社はモーター・レーシングに傑出した成績をあげましたが、経営状態は必ずしもよくなかったのです。


このため30年からは国が援助を与え、33年には完全に国営化されました。


2つの大戦の間の時期、モーターレーシングはしだいに国の威信をかけたイベントとしての性格が強まっていきました。


中古車情報サイトでも根強い人気のあるアルファ・ロメオは、イタリアを代表するメーカーとして、新興のファシスト国家の力と名誉を代表する存在と見なされたのです。


ムッソリーニは、重要なレースの前には"イタリアのためにレースに勝て!"という電報をアルファロメオ・チーム(エンツォ・フェラーリ監督)に送るのを常としていました。


はじめまして。

今日からブログを始めました!


日々感じたことや、好きな自動車の話や中古車情報などを紹介していきたいと思っています。


出来るだけたくさん更新したいと思っていますので、ぜひ見に来てくださいね。


では最初に・・・


まずはドイツの自動車政策についての話からしましょう。


ヒトラーは力による共産党などの弾圧政策と並行してドイツ国民への懐柔策にも力を入れざるを得なかったのです。


古代ローマの民衆統治の基本は、"パンとサーカス"に集約されていました。


民衆をひもじくさせずにおき、サーカスによってエンターテインメントを与え、不満の芽を早いうちにつみ取ってしまうことが最大の目的でした。


ちなみにサーカスとは円形競技場のことです。


今も残るコロセウムでは、闘劔士、闘獣士、そしてチャリオットによるスピードレースなどが定期的に開催されていました。


そして近代の独裁者は、フランス革命以来の"自由、平等、博愛"の考えにすこしでも触れてしまった各国国民大衆への懐柔政策を織りまぜることが、どうしても避けられないものとなります。


そしてその姿勢が、独裁者たちの自動車レースを含む自動車政策(ことにドイツのVWビートル計画)に反映されることになります。


プロフィール

  • HN鼓舞 (こぶ )
  • 性別
  • 誕生日10月23日
  • 血液型A
  • 趣味バレーボール・絵画
  • 性格忍耐強い
  • 好きな食べ物たこ焼き