« 2011年06月 | メイン | 2011年08月 »

2011年07月 アーカイブ

ノイバウアーの"名演技"

フォン・ブラウヒッチュ(同名のドイツ陸軍最高司令官の甥)とルーディ・カラッチオラは一度だけ制服をあつらえました。


いざ着ようとすると、メルセデス・ベンツ・チームの名物監督アルフレート・ノイバウアーがあまりにも巧みにからかって周囲の人々を笑わせたため、2人ともそんな目にあうくらいなら永久に制服など着るものかと決心しました。


あるときヒトラーは、例の大演説の中でこう言いました。


「怖れを知らないレーシング・ドライバーたちはスポーツを愛するためでなく、ドイツの名誉のためにその生命を危険にさらしているのだ」。


これまた彼の大きな勘違いの好例です。


ドライバーたちは、スポーツを愛する国際人であり自由人でした。


ノイバウアーは、ドライバーたちと酒をのむと、"直属上官"であるヒューンラインのもったいぶったしぐさをみごとに真似して見せたそうです。


中古車情報をチェックするくらい車好きの人なら、彼の名前はきっと聞いたことがあるはずです。


やんやの喝采に気をよくした彼はさらにアルコールのいきおいで、今度はドイツ国民に向けて一大演説をぶつヒトラーの真似まではじめました。


ドライバーのなかには床をころげまわって笑いが止らないものもいました。


独裁者とモーター・スポーツとは、本質的に相いれないものだったのかもしれません。


戦争と自動車

西欧文明の底流の一つに力への信仰があります。


決闘裁判(決闘の勝者を正しいと認める)の昔から、力は正義であり続けました。


第一次大戦は、そのことを明瞭な形で再認識させました。


中古車情報などでも人気の高いイタリアやドイツといった独裁国家では、その信仰がさらに明確な形で一つの教義と化しました。


今日まで続くオリンピックのスローガン「より速く、より高く、より力強く」は、1926年からIOC(国際オリンピック委員会)により採択されたものですが・・・


その言葉は単にスポーツのみでなく、実は第一次大戦後のヨーロッパの精神的風土をそっくり言い表わしています。


戦争において、力は唯一の切札です。


人々は高い代償を払ってそのことをはっきりと学んでいます。


個人においても国家においても、力だけがすべてを決定すると短絡的に決めこむことは容易であり、その傾向はことに後進国のイタリア、ドイツ。


そしてソビエトではより顕著でした。


About

2011年07月にブログ「中古車情報が知りたいなら!」に投稿されたすべてのエントリです。新しい順に並んでいます。

前のアーカイブは2011年06月です。

次のアーカイブは2011年08月です。

他にも多くのエントリがあります。メインページアーカイブページも見てください。

管理人のお気に入り

なし